老人ホーム施工管理に資格は必要?1級・2級建築施工管理技士の違いと転職市場

この記事の結論
老人ホームの施工管理業務に携わる人全員に、1級・2級建築施工管理技士の資格が一律に必要というわけではありません。
一方、建設業者が建設工事を施工する際には、建設業法に基づいて一定の資格や実務経験を持つ主任技術者・監理技術者等を配置する必要があります。1級・2級建築施工管理技士は、こうした技術者要件にも関係する重要な国家資格です。
特に転職市場では、資格だけではなく、工程・品質・安全・原価管理などの施工管理経験を持つ人材が評価されます。
セイコー・エステート&ディベロップメントでは現在、新築アパート・老人ホームの建築施工管理を担当する人材を募集しており、「1級または2級建築施工管理技士」と「中低層共同住宅の施工管理実務経験5年以上」を必須条件としています。

建築施工管理技士の資格は、取得して終わりではないと思っています。
何年も現場で経験を積み、資格を取得した方だからこそ、その経験や知識をもっと活かせる環境があるはずです。
施工管理という仕事には大きなやりがいがあります。一方で、長時間の現場常駐、移動、報告書作成、急な工程変更など、「施工管理だから仕方がない」とされてきた働き方も少なくありません。
当社では元請けとして工程を自分たちで組み立て、建築DXも積極的に活用しながら、施工管理経験者が本来の仕事である「建物の品質と工事全体を管理すること」に集中できる環境づくりを進めています。
1級・2級建築施工管理技士として培ってきた経験を、次のキャリアにどう活かすか。
転職を考える際には、給与だけではなく、どのような立場で、どのような建築に携わり、どのような働き方ができる会社なのかまで見てほしいと思います。

高木 政利(たかぎ まさとし)
株式会社セイコーエステート&ディベロップメント 代表取締役
福岡の不動産投資・アパート経営の専門家
福岡市を拠点に、不動産投資の企画・建築・資産形成支援を手がける「株式会社セイコーエステート&ディベロップメント」代表。一棟アパートの新築・土地活用・空室対策・創業融資支援に精通し、福岡エリアの実需と投資ニーズを熟知したプロフェッショナル。これまでに数十件以上の投資用不動産の設計・建築・収益改善を手がけ、多くの個人投資家や経営者から信頼を得ている。
「福岡の建築業界の働き方を変えるために日々動画でリアルを発信」という想いから、YouTubeや『建築業界で働く人のための採用サイト』を運営。
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老人ホームの施工管理に資格は必要?
「老人ホームの施工管理をするには、建築施工管理技士の資格が絶対に必要なのだろうか」
老人ホームや高齢者施設の施工管理への転職を考えている方の中には、このような疑問を持つ方もいるでしょう。
結論からいうと、施工管理業務に携わる人全員が1級・2級建築施工管理技士を取得していなければならないわけではありません。
ただし、ここで理解しておきたいのが「施工管理として働くこと」と「建設業法上の主任技術者・監理技術者として配置されること」の違いです。
建設業の許可を受けた建設業者が工事を施工する場合、工事現場には原則として主任技術者等を配置する必要があります。
さらに、発注者から直接請け負った工事で、下請契約の合計額が5,000万円以上、建築一式工事の場合は8,000万円以上となる場合には、一定の条件のもと主任技術者に代えて監理技術者を配置する必要があります。
つまり、施工管理の仕事そのものと国家資格は必ずしもイコールではありませんが、建設会社が一定規模の工事を適切に施工していくうえで、有資格者は非常に重要な存在なのです。
1級・2級建築施工管理技士とは?
建築施工管理技士は、建設業法に基づく施工管理技術検定に合格することで取得できる国家資格です。
施工管理技術検定は第一次検定と第二次検定に分けられています。
第一次検定に合格すると「施工管理技士補」、第二次検定に合格すると「施工管理技士」を名乗ることができます。令和7年度についても国土交通省は、1級・2級とも第一次検定合格者を「技士補」、第二次検定合格者を「技士」としています。
2026年度の1級建築施工管理技術検定についても、国土交通大臣指定試験機関の建設業振興基金が第一次検定・第二次検定を実施しています。
転職活動では、
「1級建築施工管理技士」
「2級建築施工管理技士」
「1級建築施工管理技士補」
を混同しないことも重要です。
1級建築施工管理技士と2級では何が違う?
1級と2級では、建設業法上担える役割などに違いがあります。
国土交通省は、1級の技士は監理技術者または主任技術者、2級の技士は主任技術者になることができると説明しています。実際に担当できる工事については資格区分、工事業種、工事の条件などによって異なるため、個別の確認が必要です。
1級建築施工管理技士
1級は、より大きな工事や責任ある立場を目指す施工管理経験者にとって重要な資格です。
監理技術者になり得る資格として位置づけられているため、転職市場でも、大規模案件を管理する人材や施工管理責任者、将来の管理職候補などとして期待されやすくなります。
ただし、資格を取得しているだけで評価が決まるわけではありません。
実際の採用では、
- どのような建物を施工してきたか
- どの程度の規模の現場を経験したか
- 工程管理をどこまで担当したか
- 品質・安全・原価まで管理したか
- 協力会社や職人をまとめた経験があるか
といった実務経験との組み合わせが重要になります。
2級建築施工管理技士
2級建築施工管理技士も国家資格であり、一定の条件のもと主任技術者になることができます。
そのため、
「2級だから転職では評価されない」
ということはありません。
むしろ、2級建築施工管理技士に加えて十分な施工管理経験を持っている人であれば、企業側から即戦力として評価される可能性があります。
実際、セイコー・エステート&ディベロップメントの現在の建築施工管理求人でも、1級だけではなく2級建築施工管理技士も応募対象としています。
1級を持っていないと老人ホーム施工管理へ転職できない?
1級建築施工管理技士を持っていなくても、老人ホーム施工管理へ転職できる求人はあります。
企業によって採用条件は異なるため、
「老人ホーム施工管理=1級必須」
と考える必要はありません。
重要なのは、資格とこれまでの施工管理経験をセットで考えることです。
例えば2級建築施工管理技士でも、
共同住宅の施工管理を長く経験している人、
工程・品質・安全・原価管理を一通り経験している人、
協力会社との調整や職人への指示を経験している人、
元請けとして工事全体を管理してきた人などは、その経験が転職時の強みになります。
セイコー・エステート&ディベロップメントでも、「現場規模や工法は問わず、これまでの施工管理経験を重視する」としています。
資格の級だけで自分の市場価値を判断する必要はありません。
老人ホームの施工管理ではどんな経験が評価される?
老人ホームは、高齢者が長時間生活する建築物です。
完成後は入居者だけでなく、介護スタッフや施設運営会社など多くの人が利用します。
そのため、施工管理には図面通りに建物を完成させるだけではなく、品質・安全性・工程などを総合的に管理する力が求められます。
転職時には、特に次のような経験が強みになります。
- 工程管理
- 品質管理
- 安全管理
- 原価管理
- 協力会社・職人との調整
- 設計担当者との打ち合わせ
- 元請けとしての施工管理
- 共同住宅・アパート等の施工経験
- 老人ホーム・福祉施設等の施工経験
- 複数現場を管理した経験
老人ホームを施工した経験がある方はもちろん、その経験は強みになります。
一方で、老人ホーム経験がなければ施工管理経験を活かせないとは限りません。
例えば共同住宅では、複数の居室、設備、共用部などを管理しながら建物全体を完成させていきます。
こうした経験は、老人ホームなど別用途の建築物を担当する場合にも活かせる可能性があります。
建築施工管理技士の転職市場はどうなっている?
建設業界では今後も担い手確保が重要な課題となっています。
国土交通白書2025では、建設技術者数について2020年以降、5年ごとに約1.5~3.0%ずつ減少する見込みが示されています。
また、国土交通省が2026年6月に実施した建設労働需給調査では、調査対象8職種全体で1.0%の不足となりました。これは施工管理技術者だけを対象とした数値ではありませんが、建設業界全体として人材確保が継続的な課題となっていることを示すデータの一つです。
こうした環境の中で、国家資格だけでなく施工管理の実務経験を持つ人材は、建設会社にとって重要な存在です。
だからこそ転職では、「求人があるか」だけを見るのではなく、
自分の資格や経験を、どの会社ならより高く評価してもらえるのか
という視点を持つことが重要になります。
資格を持つ施工管理経験者ほど「仕事内容」で転職先を比較したい
1級・2級建築施工管理技士として転職する場合、年収は重要な条件です。
しかし、年収だけで転職先を判断すると、入社後に、
「結局、以前と同じように現場へ張り付き続けている」
「移動と書類作成で一日が終わる」
「資格を持っていても裁量がない」
「長期出張が多く、家族との時間が取れない」
といったミスマッチが起こる可能性があります。
施工管理経験者だからこそ、転職先では次の点まで確認しておきたいところです。
元請けか下請けか。
工期や工程にどこまで自社の裁量があるか。
現場常駐・長期出張がどの程度あるか。
DXやITを実際に活用しているか。
資格手当や経験が給与へ反映されるか。
施工管理としてどこまで仕事を任せてもらえるか。
資格取得はキャリアの一つの節目です。
だからこそ、その資格をどんな環境で使うかまで考えて転職先を比較することが大切です。
福岡で1級・2級建築施工管理技士として転職するなら
福岡で施工管理経験を活かしたい場合にも、仕事内容や働き方を比較することが重要です。
同じ「建築施工管理」の求人でも、
マンションなのか、
アパートなのか、
老人ホームなのか、
RC造なのか木造なのか、
元請けなのか下請けなのかによって仕事内容は大きく変わります。
また、現場へ毎日直行する会社もあれば、複数現場を管理する会社、DXを活用して遠隔管理を取り入れている会社もあります。
今後長く施工管理として働くのであれば、給与だけでなく、10年後も続けられる働き方かどうかを考えることも転職先選びの重要な基準です。
セイコー・エステート&ディベロップメントの建築施工管理
セイコー・エステート&ディベロップメントでは現在、新築アパート・老人ホームの建築施工管理経験者を募集しています。
不動産投資家様と直接契約する元請け案件において、工程・品質・安全・原価管理を担当するポジションです。
主な業務には、新築アパート・老人ホームの施工管理、協力会社・職人との調整、設計担当との連携、建築DXツールを使った遠隔での現場確認、投資家様への仕様・工程説明などがあります。
元請けだから工事全体を見ることができる
当社では、不動産投資家様から直接建築を請け負っています。
そのため、決められた一部分だけを担当するのではなく、建物全体を見ながら施工管理を行います。
これまで工程・品質・安全・原価管理を経験してきた方にとって、その経験をより広い裁量で活かせる仕事です。
建築DXで施工管理の働き方を変える
当社では建築DXを積極的に導入しています。
現場へ行かなければ確認できなかった業務をオンライン・遠隔で確認できる環境を整え、オフィスを拠点として複数案件を管理する施工管理スタイルを進めています。
現在の募集ページでも、案件は本社事務所を中心とした半径1時間の九州エリアが中心で、遠方への長期出張や現場常駐を最小限にする体制を掲げています。
施工管理の仕事そのものを変えるのではなく、
施工管理に付随する非効率を減らす。
それが当社の建築DXに対する考え方です。
セイコー・エステート&ディベロップメントでは1級・2級の両方を募集しています
現在の建築施工管理求人では、次の条件を必須としています。
中低層共同住宅(アパート等)の施工管理実務経験5年以上
1級または2級建築施工管理技士
普通自動車運転免許(AT限定可)
老人ホームの施工経験そのものは必須条件として記載していません。
共同住宅などで培ってきた施工管理経験を重視しています。
そのため、
「アパート施工管理の経験を老人ホームにも広げたい」
「2級建築施工管理技士として次のキャリアへ進みたい」
「1級資格をもっと評価してもらえる会社へ移りたい」
という方も、これまでの経験を活かせる可能性があります。
1級・2級建築施工管理技士の資格を給与にも反映
セイコー・エステート&ディベロップメントでは、保有資格を毎月の資格手当に反映しています。
現在の募集条件では、
一級建築施工管理技士:月額30,000円
二級建築施工管理技士:月額10,000円
の資格手当を設定しています。
建築施工管理職の想定年収は612万円~、施工管理責任者のモデル年収として750万円を掲載しており、経験・資格・前職年収を考慮したうえで待遇を決定します。
※募集条件・待遇は変更となる場合があります。応募時には最新の募集要項をご確認ください。
こんな施工管理経験者を歓迎します
これまでの経験を活かしながら、次のような転職を考えている方は、セイコー・エステート&ディベロップメントの施工管理という選択肢もご検討ください。
1級建築施工管理技士として次のキャリアへ進みたい方。
2級建築施工管理技士の資格と実務経験を活かしたい方。
共同住宅・アパートの施工経験を持っている方。
老人ホームなど新しい建築用途にも経験を広げたい方。
元請けとして工事全体を管理したい方。
工程・品質・安全・原価管理の経験を活かしたい方。
現場常駐や長期出張中心の働き方を見直したい方。
建築DXを活用した新しい施工管理に興味がある方。
福岡・九州で腰を据えて施工管理を続けたい方。
資格を取った後のキャリアを考え始めた方。
まとめ|資格を取った後こそ「どこで活かすか」を考える
老人ホームの施工管理に携わる人全員に、1級・2級建築施工管理技士資格が一律に必要というわけではありません。
しかし、建設業では主任技術者・監理技術者等の配置が必要となり、1級・2級建築施工管理技士は重要な国家資格です。
そして転職市場では、資格だけではなく、
施工管理資格 × 実務経験 × マネジメント経験
の組み合わせが大きな強みになります。
1級・2級建築施工管理技士を取得するまでには、多くの現場経験と勉強が必要です。
だからこそ、
資格を取ることをゴールにするのではなく、その資格と経験をどのような環境で活かすか。
そこまで考えて転職先を選んでみてください。
セイコー・エステート&ディベロップメントでは、新築アパート・老人ホームの建築施工管理を担当していただける経験者を募集しています。
元請けとして建築全体に携わりながら、建築DXを活用して施工管理の働き方そのものを改善していく会社です。
これまで培ってきた施工管理経験を、次のステージで活かしてみませんか。
よくある質問
建築施工管理経験者を募集しています
セイコー・エステート&ディベロップメントでは、新築アパート・老人ホームの建築施工管理経験者を募集しています。
「資格と経験をもっと活かしたい」
「元請けとして建築全体に関わりたい」
「福岡で腰を据えて働きたい」
「施工管理は続けたいが、働き方は変えたい」
「DXを活用した施工管理に興味がある」
そのような方は、ぜひ募集要項をご覧ください。
在職中の方も、入社時期や面接日程についてご相談いただけます。


「老人ホームだから施工管理が大変なのではなく、施工管理一人に無理をさせる仕組み自体を変える必要があると考えています。
工期を誰が決めるのか。毎日現場へ行く必要があるのか。現場から戻ったあとに報告書を作らなければならないのか。
会社側で変えられることはたくさんあります。
当社でも老人ホームや新築アパートを建築しています。当然、品質や安全に妥協することはできません。
だからこそ、人が無理をすることで品質を守るのではなく、DXや仕組みを使って、品質と働き方の両方を良くしていきたいと考えています。
これまで施工管理として積み上げてきた経験を、消耗ではなく、次のキャリアにつなげてもらいたいと思っています。」




